欲望に忠実に
夜襲を掛けられた。
すぐに武装を整え表に飛び出す。
夜に映える鮮やかな赤。
火薬の匂い。
あらゆるところから聞こえる悲鳴。
立ち向かってくるもの共を切り伏せて辿り着いた先には、闇を背負って立つ男。
「卿は何が欲しい?モノか、それとも、私の命か?」
薄い唇が動く。
切れ長の目は細められ、この状況を楽しむようだ。
危険な男だ。
けど、その姿に、存在に惹かれた。
「言ったら、くれるんすか」
対峙する彼に尋ねてみれば、上機嫌のままに笑い飛ばされた。
「卿は正直だな。言ってみたまえ」
ニィッと笑みを模る唇が、とても印象的で。
迷わず己の望むものを口にした。
「あんたの唇」
脇に控えた部下が、目の前の男が、喧騒立った戦場が、一瞬にして凍りついたのは、気のせいだ。
+++あとがき+++
なんという一発ネタwww
いや、欲しくないですか!?←
※バックブラウザ推奨
2008.10.18